雑感備忘録

文化と雑感を書いたりします。

敬愛する彼らの決断に思うこと

※今回は完全に自分の備忘録です。

現場にも行っていませんし、ツイッターの現地のみなさまの声を閲覧した程度です。

考察といえば聞こえはいいが想像の域を超えないものでさえあります。

もはや妄想みたいなもんだと思ってもらいたい。

(予防線はりすぎなやつ)

 なにかあれば削除します。

 

敬愛するBase Ball Bearが、長いキャリアの中で初めて公演延期という判断をした一昨日。

それこそ

17歳から17年やってますツアー

というタイトルの通り、17年間のキャリアの中で初めて、というのだから驚き。

なにせ湯浅が抜けた時ですら、脱退後数日という、圧倒的に日数の浅いなかで

フルカワパイセンの力を借りてツアーを決行したのだ。

それくらい、ライブを大事にしているバンドだということは、ファンであればよくわかっていることだし、

最近はツアーが終わるたびにツアーを発表していたので、

我々ファンもライブやる、ツアーやる状態に麻痺していた節もあると思う。

 

今回は小出の体調によりやむなく、ということ。

これもファンなら誰もが知っていることだが、小出は本当に神経質な程に

体調、特にのどに気を使っているギターボーカルである。

年がら年じゅうあの

ユニチャーム超快適マスク

をつけているし、

壮絶に箱買いをしていたのをツイッターか何かにあげていてぞっとした覚えがある。

(画像のスクショしていたと思ったのですがなかった。でもきっとみんな覚えているはず)

だからこそ、前日の岡山から辛そうだったという感想を見て、

翌日の名古屋はもしかしたら…?と思っていたひとも多いだろう。

 

案の定名古屋公演は延期となったわけだが、

当日に4/19(金)に振替公演が発表されたことで、

私の思考はぐるぐると回り始め今まとまったのでこれを書いています。

文が破茶滅茶だけれど気にしないでいただきたい。

 

誤解を恐れずに言えば、

今のバンドのコンディションを考えれば今週末Zepp Diver Cityで開催される東京公演は

「絶対に飛ばせない」はずである。

自主レーベルであるDGP RECORDSを立ち上げて初めての東京ワンマン。

ゲストも多いだろうし、その中には多くの音楽ライターを含んでいるはずだ。

バンドの最新系のお披露目の場という意味合いは少なからずあるに違いない。

このことを考慮すると、大事をとっての今回の決断はやはりやむを得ないことである。

 

多少音楽好きな方ならご存知かと思うが、

現在の東京にはたくさんのライブハウスがあるにも関わらず会場不足がうたわれている。

理由は東京オリンピック開催による、キャパシティの大きい会場の改修工事が多く実施されているためである。

その結果、普段ホールクラスでやるようなアーティストでさえ、Zeppのような規模の大きいライブハウスを選んでツアーを組む。

Zeppはただでさえ、1年前くらいからでなければ金土日は会場を押さえられない。

それはここ数年如実であり、恐らく今年もほぼ埋まっていることだろう。

 

そこで今回の件。

振替公演というのは大体が3ヶ月以内の実施が限度だろう。

アーティストの年間スケジュールからしても、その時々のモードからしても、半年先にやったところであまり意味がないはずである。

そう考えると、上記のような理由から、Zeppでの振替は、あったとしてもど平日だろうが、

その場合集客は格段に落ちる。

ただでさえ会場費をはじめとしたコストがダブルでかかるのに、収入は当然ながら一回分。

想定集客を下回るうえに払い戻し手数料まで発生するわけだから、

どれだけ売れてるアーティストでも振替はいたい。

特にBBBの場合、Zeppを完売させるまでの集客はないので、これらの事情がもたらす結果は想像に容易い。

そもそも客が少なければやるほうのモチベーションも下がる。

モチベーションが下がればパフォーマンスにも影響が出てしまうだろう。

今この時期に行う東京ワンマンの重要性を考えれば、

現状のスケジュールを保持したいというのが運営的、ビジネス的な考えになるだろう。

 

ここから先は本当に妄想にすぎないけれど、

岡山が終わった時点で、もしくは岡山のリハが始まった時点で、

マネージメントサイドとしては

本人たちにはなんとなぁくわかるようなわからないような曖昧な感じで

以下の点を猛烈に整理すべく走ったはずである。

 

・まずジェイルに連絡、ダイホのスケジュール確認

・平行してライブスタッフのスケジュール確認

・救急外来の可能性ふまえ本人かかりつけの医者に連絡

・念のためZeppのスケジュールをディスクガレージの担当者に確認

 

本人たち、特に小出は粘ったに違いない。

それは当日、(これもかなり異例だと思うけど)残った堀之内、関根がステージにあがって話した通り、

ダイホというのは、前回のツアーラストで新曲「試される」を初出しした思い入れのある会場でもあり、

毎度頭がおかしいと言われるくらい盛り上がる名古屋公演は本人たちにとっても景気のいい場所なのだろう。

頑固な小出のことなので、多少無理をしてでも、と思ったとは思う。

 

一方前日には

恐らく、本当に恐らくだが、

整理されるべき件の上からふたつは決着がついていたのだろう。

カードは揃えられていたのだと思う。

名古屋という、あくまで地方都市だからこそ奇跡的に金曜を押さえられたことは大きいはず。

そのカードをマネージメントはこっそり携えて名古屋入り。

 

かくして当日、

その後の流れは公式の発表や、現場で堀之内と関根の挨拶を見た人々のつぶやきの通りである。

一度大きな波を乗り越えてきたファンたちゆえ、

誰もが小出の体調を心から心配し、

残りの二人とスタッフの対応に心から感激した。

心無い言葉を投げるひともいたようだが、そんなやつは便所の落書きみたいなもんなので放っておかれたい。

なんともBBBらしい、ひと騒動になった。

 

今週金曜、東京公演は開催されるのだろうか。

eplusから空気を読んでいないかのような当引販売のお知らせもきたことだし、

よっぽどのことがない限り、開催されると私は踏んでいる。

上記のような、ビジネス的な判断をもすれば、だけれど。

 

でもあのバンドにおいて、小出の声は重要である。

堀之内の挨拶で「おれが全曲歌う!」という愛ある壮大なボケもあったようだが、

あの声で歌われるあれらの歌詞だからこそ、胸に響くものがあるとも言える。

高校生の時に流れ上歌うことになったボーカルは、もはや欠かせないバンドのエッセンスである。

もしあの声が、と想像するだけでも涙が出てしまう。

80までバンドを続けると宣言している昨今。

その言葉をゆめものがたりにしないためにも、賢明な判断がなされることを願うばかりです。